【諸鈍デイゴ保全プロジェクト】デイゴ・クサラ・サガリバナの商品開発

株式会社木風は、2017 年より南西諸島の内薩南諸島南部に位置する奄美群島加計呂麻島の指定文化財諸鈍デイゴ並木の治療を行ってきました。

この並木は推定樹齢 300 年以上の樹木が多く、島の歴史を象徴する貴重な財産であり、大事な観光資源でもありますが、人間による根の踏圧や老木化、病虫害によりかつては 85 本あった 65 本にまで減少しています。

今後もデイゴ並木を維持するために、地域を巻き込んだ形で保全活動を継続していくことが必要不可欠です。そのため、サーキュラーエコノミー事業を視野にいれ、デイゴや奄美群島に自生する植物オイルの抽出と商品開発を行うことで管理費を創出するための商品を開発することになりました。

今回のプロジェクトには、お茶の水女子大学の森義仁教授(薬学博士)とアフガニスタンチームに協力していただいています。
森教授は2010年代からアフガニスタンカブール大学薬学部と、アフガニスタンの発展のために植物由来の精油抽出に関する研究を継続しており、その研究に携わるのがアフガニスタン留学生のチームです。
植物大国であるアフガニスタン産の植物オイルが、今後アフガニスタンで無理なく継続できるような方法を確率するために研究が続けられています。
このように、地域で無理なく継続できる抽出方法の研究は、日本国内においても、地域での植物成分を活用した商品づくりと共通することでしょう。

2021年から弊社とお茶の水女子大学が共同で研究を続けてきた成果は、2023年2月18日、デイゴサミットと称した報告会と意見交換会を行いました。

南海日日新聞(2023.2.19)
https://onl.bz/JUN3wUE

樹木環境保全と地域産業創出によるサーキュラーエコノミー

地域産業とのコラボと治療した樹木から採れた材料で作る商品で、売上を樹木治療の費用へと循環させていく、サーキュラエコノミーを目指しています。

研究チーム

樹木医
お茶の水女子大学の森義仁教授(薬学博士)
アフガニスタン留学生チーム

研究の様子

収穫し、オイルやエキスを抽出します。

商品開発

地元の皆様からいただいたご意見やアイデアをもとに、今回報告したデイゴやクサラの成分解析を続けながら、加計呂麻諸島で生育する植物を活用した商品化に向けた研究を継続していきたいと考えています。